Mravinskyのリハーサル、Tchaikovsky
・リハーサルの映像。
未完成交響曲のリハでは、後ろの方で弾いているバイオリニストの指使い(弓使い?)を指摘に来たというエピソードなど。
・上のリハーサル映像のブラームス第4のロングバージョン(英語字幕)
Part1とあるが、最後は繰り返しの映像になってしまっているので、part2はないのだろう。スタッカートの指示など、面白い。指示の出し方は楽器の演奏の指導と似ているけど、すべての楽器に短時間で的確に指示するのは、指揮者の理解力、表現力、ジェスチャーなどが大切なことがわかる(下の動画でも、ジェスチャーについて言及あり。字幕がスペイン語だかイタリア語だかでわけわからないが、3:40からの人は英語で話している)
・フルトヴェングラーの貴重なリハーサル画像(ブラームス第4番)
ちょっと見るだけでも、ムラヴィンスキーとは全然違う。豪快、ダイナミック。
中村紘子御大のエッセイを思い出す。「日本のクラシックは根付いてからまだ100年ちょっと」とロシア人(当時ソビエト)に話したら「わが国と同じですな」みたいに言われたと。中村さんは、東洋の文化でクラシックを受け入れるのとは違うだろうということで、なんだか不思議な返答に思えた、というように書いていたと記憶している。
しかし、後発国が他国の文化を受け入れるという観点では、実はそう違わないところもあるのではないか。違う文化が受け取るからこそ生まれる面白さもあるのでは、と今になって思う。
といいつつ、ムラヴィンスキーのベートーヴェンやブラームスもよいけど、レニングラードフィルの絶妙に鄙びた音色と鋭いフレージングにはやっぱりチャイコが一番。地産地消in Russia。