最初の記事、ピアノを習う事、ブンダヴォエ Bundervoët
年齢による記憶力の衰えか、同じ音楽の趣味について語り合う人が周りにいなくなったためか、理由は定かでないけれど、「お、これいいね」と思った音楽を3日経つと全く思い出せなくなったので、メモを作ることにした。
四十の手習い(本当は六十らしい)ということで、40歳の誕生日のすぐ後くらいから、ピアノを習い始めた。教え方の上手なとても良い先生で、幼稚園以来ピアノを習ったことのない私に丁寧にタッチや構え方から教えてくださっている。おかげで、今まで20年くらい適当にピアノを触ってきたが、自分がピアノという楽器をどれだけわかっていなかったか、よく分かるようになった。それととともに、自分でも分かるくらい音の出し方が上達した。
以前から、ピアニストによって音があれだけ違うのはなぜだろう、と疑問に思っていたが、例えば太鼓を叩いたって上手と下手があるんだから、打楽器としてのピアノの音が演奏者の技術(弾き方)によって変わってくるのは当然、ということが体験として理解でき、疑問はほぼ氷解した。
大好きなバッハをもう少し弾けるようになったら、最愛のハイドンのソナタにチャレンジしたいと思い、日々楽しく練習している。
Agnelle Bundervoët
アニュエル・ブンダヴォエ(1922-2015)
全く知らないピアニストだったが、熱心なレコードコレクターの人には知られた存在らしい。
Toccata in E minor, BWV 914の演奏をいろいろYoutubeで物色していたら、たまたま見つけて、圧倒的なテクニックと表現力に打たれた。
バッハだけでなく、リストやシューマンの演奏も素晴らしい。